われを忘れ、問い続けた答えのない質問はやがて静黙に戻り。
世界に無意味に挑んだ理由を問うのはまた無意味な行動。
砂浜で建てた砂の、城。建て、壊して、また建て直し。
破壊と創生、その繰り返しの中から何を得ようとするというのはまた、人間の習性。
不安定な状態でやっと保つことができた両面性のバランス。
湖の底に静かに潜まっているのは歪んだ真珠を生み出す怪しき輝き貝殻。
そこから生まれ変われたのはわたしなのか?
それが私が望んだものなのか?
これは、この現状は、私の「真」ではない。
そう思わないと、やっと積み重ねた魂は、崩れる。
崩れた後は何が残るというと、それはまた、無意味な質問。
真実と名乗ったものは本当に存在しておるのか、
その答えもなお隠したままにある。
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